七夕について沢山調べました。
七夕の伝説の歴史は長く、一番の印象はやはり恋のお話でした。
人の恋する気持ちは、今も昔も変わらないんだなーと感じながら、色々と調べたことをまとめています。
私も近年、子供達が成長するにつれて、七夕に触れる機会が薄れていますが、未来の孫達と楽しめるように、忘れないでいたいと思います。
(記憶より記録です!!孫達にも素敵な恋が訪れますように・・・)
目次
歴史
七夕の歴史は、約2000年前(西暦30-220年頃)にできた伝説がはじまりなのだそうです。
皆が知っている、あの有名な「星伝説」と
中国古来の行事「乞巧奠」(きこうでん・きっこうでん)と
日本古来の儀式「棚機つ女」(たなばたつめ)が
全部合わさって生まれたものが、今現在、知られている「七夕」になったとされています。
星の伝説(織姫と彦星の恋のお話)
働き者で織物や裁縫の達人である織姫に、天の神様である父が、働き者で牛飼いの達人である彦星を、結婚相手に選びました。(彦星は牛飼いのほかに、農業の達人とも言われていたそうです)
二人はすぐに互いに惹かれ合い、とても仲良く暮らしていました。しかし、仲良しな二人は、仕事もせずにずっと遊んでばかりになってしまったのです。
それを見かねた天の神様は、とうとう二人を怒りました。
二人を川を挟んで引き離して、仕事に専念するよう言い渡し、二人を離れ離れにしたのです。
それから織姫は、悲しみで毎日泣いてばかりでいて、仕事もできませんでした。
そんな織姫を見かねた天の神様が、1年に1度だけ川の向こう側にいる彦星に会いに行くことを許しました。
それから二人は、1年に1度の再会を楽しみにしながら、毎日一生懸命仕事をしたのでした。
乞巧奠(きこうでん・きっこうでん)
古来中国では、「乞巧奠」という行事が行われていました。
この行事は、織姫と彦星の1年に1度の再会を祝して行われていたそうです。
乞=願う
巧=巧みに上達する
奠=まつわる
織姫が織物や裁縫の達人であったことから、織姫にあやかりたいと、機(はた)織りや裁縫が上達するように、願いを込めて針に5色の糸を通し上達を願ったそうです。
棚機つ女(たなばたつめ)
日本では昔、機(はた)で織った布を神様に捧げる儀式が行われていた時代があります。
選ばれた機(はた)織りの女性は、7月のお盆にご先祖様を迎える前に、神様に奉納する布を織ることができました。
この機(はた)を織る女性の事を「棚機つ女(たなばたつめ)と呼んでいました。
のちに「乞巧奠」(きこうでん・きっこうでん)と合わさって、現在の様な行事に変化したとされています。
7月7日の星が出てくる夕刻を、日本では七夕(しちせき)と呼んでいたので、これが棚機つ女(たなばたつめ)の棚機(たなばた)にちなんで現在の「七夕」になったようです。
短冊
奈良時代に「乞巧奠」(きこうでん・きっこうでん)が日本にわたり、当時はまだ宮中行事として行われていました。
お供え物をして、和歌をよみ、香を焚き、詩歌を楽しむ行事が行われていて、願い事は、サトイモの葉にたまった夜つゆを「天の川のしずく」とし、これに墨を溶かし、古くから神聖な木とされていた「梶の木の葉」に詩歌や裁縫の上達の願いを書いていたそうです。
宮中行事だった「七夕」は、江戸時代になり、江戸幕府により五節句の一句として、「七夕」が定められました。
以降、「七夕」は民間行事として一般的に広く広まっていきました。
七夕の行事には、お供え物を用意して、学び事などの上達を願ったとされています。
奈良時代から宮中行事で行われていた、梶の葉に願い事を書くという文化が、江戸時代では短冊へと変化していきました。五色の短冊は乞巧奠の5色の糸からきたといわれているそうです。
5色には意味も存在していました。これは古代中国の陰陽五行説がもとになっているとも言われています。
乞巧奠(きこうでん・きっこうでん)では5色の糸で機織りや裁縫の上達を願っていましたね。
笹竹につるすのは、笹竹もまた古くから神聖な木々とされていたからで、竹は丈夫で天にまっすぐ伸びていくことから、天まで願い事が届くと考えられてきたからのようです。
青:思いやりの心を持ち自身の成長と感謝を表します。また樹木の成長の表しともされています。
赤:礼儀正しくご先祖様や親や家族への感謝を表します。また炎の光の表しともされています。
黄:人を信じ優しく大切にする友情を表します。また発芽の表しともされています。
白:正確に正しく、また誓いの決意を表します。また白は金色とも言われていて、鉱物や金属の表しともされています。
黒:物事を学び色んなことを知ることを表します。また和泉から湧く水の表しともされています。
願い事を書く時は決意がよいそうです。
「なりたい」より「なる」など言い切ることで、思いは決意に変わり叶える気持ちが強くなるのですね。
自分の叶えたい思いや願い事に合わせて、色を選んでみてはいかがでしょうか。
調べてみて
私は「七夕」がこんなに長い歴史だったことを今まで知りませんでした。
2000年も前の中国の伝説のお話が、いま日本で当たり前の様に行事になり、お祭りなどになっていることに深く感動しました。
いつの時代も、嬉しいことをみんなで祝い喜び共有し、またその時が来るまで頑張ることは、時代も場所も沢山変わっていくけど、変わらないこともまだ沢山あると感じれました。
こんなに素敵な「七夕」を、これからも孫達にも教えてあげられるように、大切にしていきたいです。
皆様も素敵な「七夕」をお過ごしください・・・。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。