お母ちゃんの出身地は関東の下町で、「関西のおでん」にあまり馴染みがなかったのですが、九州地方に嫁いで初めて西の方のおでんの味に出会いました。
関西と九州とではまた違ったおでんの味なのですが、ベースは西のおでんのような気がしました。
なので今回は「関西おでん」について調べてみました!!
(記憶より記録です!!孫の代まで続きますように・・・)
目次
味の決め手
「関西おでん」の味の決め手はやっぱり出汁の美味さです!!
しっかりとした出汁に、牛すじから出た出汁がさらに美味しく混ざり合って、最高の旨味出汁が出来るんです!!
私は作れませんが・・・・。
色々な方のレシピを参考に書き出してみました!!
「関西おでん」の出汁に必要な材料
「関西おでん」のだしは、上記参照の通り“牛すじ肉”がポイントだと私は思います。
・カツオだし
・昆布だし
これらで出汁を取るのは、関東でも同じだと思いますが、特にしっかりと取ることが大事かと思います。
ここに
・牛すじ肉
すじ肉は最初にあく抜きが必要になります!!
※冷凍の牛すじ串の場合はあく抜き無しで、そのまま出汁の中に入れてしまいましょう。
1.たっぷりのお水から
2.ショウガやネギの青い部分と一緒に煮込んで
3.あくを取る
1~3を4・5回程度繰り返してから、すじ肉を出汁に投入し、そこからさらに、すじの旨味を出汁に加えていくのだそうです。
この出汁が美味しくない訳がない!!
しっかり煮込んで美味しい出汁が完成したら、調味料で味を整えるんだそうです。
一般的には
・薄口しょうゆ
・酒
・塩
・みりん(お好み)
この辺りの調味料で自分好みの味に調整をして、具材を煮込んでいくそうです。
ここで、分量の計算や配合が難しいとか、面倒だと感じた方は市販の出汁の素に頼ってもよいと思います。
私も嫁いだ時からずっと頼りっぱなしです。
簡単には
・S&Bおでんの素
・白だし
・めんつゆ
・ヒガシマルのうどんスープ
「関西風おでん」にはこの辺りはでしょうか。
私のおススメは断然S&Bおでんの素です。
簡単に美味しい出汁が再現できるし、時短にもなる優秀なだしの素だと思っています!!
次に私のおススメが、ヒガシマルのうどんスープの素。
味がしっかりしているので、うどんスープとしてだけではなく、色々なお料理にも私は活用しています。
関西おでんの具材
「関西おでん」の最大の特徴は、何と言っても牛すじ肉!!
これが無くして「関西おでん」とは言えません。きっと・・・。
私が調べた範囲の「関西おでん」の具材は、
・牛すじ肉
・大根
・ジャガイモ
・サトイモ
・厚揚げ
・こんにゃく
・タコ
・竹輪
・練り物
・卵
この辺りがだいたい上位に入っている具材たちでした。
巾着は意外にあまり見かけませんでした。
我が家は確実に入れます。
あとは、好みで色々入れてもおいしそうです。
我が家は小学生がいるので、ウィンナーは必ず入れます。
それと、産まれも育ちも九州地方のお父ちゃんは、牛アキレスをおでんに入れます。
コラーゲンたっぷりで、食べた翌日はお肌がプルプルになっちゃうんですよ!!
ですが、関東地方に越してきてからは、全くお目にかかることができなくて、牛すじ串も関東に越してきた当初は、どこにもなく
て、業務スーパーでようやく見かけた時は、嬉しいあまりに思わず飛び跳ねちゃいましたよね(笑)
最近は、牛すじ串は普通に購入できるようになってきたので、次はぜひ牛アキレス串の関東地方進出を早急に願っています!!
関東おでんとの違いは
関東のおでんは、濃い口しょうゆを効かせた甘辛い出汁が特徴的なような気がします。
とは言え我が家は、おばあちゃんから受け継いだ「塩味のおでん」でしたけど、お酒の美味さを覚えたころは、屋台の醤油のお出
汁の味が、しっかりと染み込んだ「関東おでん」の大根に惚れた時期もありました。
「関東おでん」の甘辛いお醤油ベースの出汁に対して、とても上品でしっかりとした旨味出汁の効いてるのが「関西おでん」と思っています。
よく東の人からは「薄味」とか「さっぱりした味」とかの表現を聞きます。
が、私は「薄味」とも「さっぱり」とも思わず、だからと言いて「こってり」ではないのですが、牛筋と出汁の旨味が凝縮した旨味出汁なんです。
そこが、きっと東の人からは「薄味」に感じるのかもしれません。
私の母は東北出身ですが、やはり「関西おでん」は「薄味」と感じるようで、母的には少し物足りないようです。
感じ方は人それぞれなので、産まれ育った環境や好みもありますよね。
でも、だからと言って、母の作ってくれるおでんが濃い味に感じたこともないです。
人間の味覚って不思議ですね。
おでんの由来を簡単に
ガッツリとした由来は、それなりにありましたので、お母ちゃんは、小学生の我が子に説明できる範囲で、簡単で分かりやすくしてみました。
はじまりは平安時代までさかのぼりました。
その頃は「豆腐田楽」というもので、今で言う味噌田楽の始まりでもあるようです。
田楽が宮中の言葉で「御(お)」が付き、「おでん」と呼ばれていたのだとか。
当時はこんにゃくや大根に味噌をつけて食べていたそうですが、江戸末期からは庶民の間でも「おでん」が食べられるようになって、明治の頃には味噌で煮込むスタイルに変わってきたそうで、これが「味噌おでん」ですかね。
のちに、お醤油が流行りだしたころ、東から西へと「おでん」も伝わっていったそうです。
しかし東の「おでん」の味は、西には向かなかったようで、改良されてできたものが「関西おでん」となる訳です。
やがて「関西おでん」は関東へ戻り、広まっていったというわけです。
「関東おでん」は関西地方では「関東煮(かんとだき)」とも呼ばれているそうです。
関東地方のお母ちゃんが知らなかったおでんの具
・牛すじ
・牛アキレス
九州地方のお父ちゃんが知らなかったおでんの具
・ちくわぶ
・すじ(関東地方にある魚のすり身に軟骨が入ったもの)
・はんぺん(聞いたことはあるけど知らなかったそうです)
・ジャガイモ(関西と静岡と北関東では入れているそうです)
嫁いだお母ちゃんの感想としては、九州地方は練り物がとにかく充実していたと思います。
個人的見解ですが、当時はさつま揚げはおでんコーナーで種類豊富に広く陣取りしていたイメージです。
まとめ
「関西おでん」恋しいです。
白だしを使って何とか「風」にはできても、あの時食べた衝撃の旨味出汁の「関西おでん」の味は、今でも忘れられません。
子供が大きくなって、一緒に行ける日を待ちわびながら、しばらくは「風」で頑張ります!!
皆様も「風」ではありますが、よかったら参考材料にして頂けると嬉しいです。
美味しいおでんができますように・・・。
最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。