毎年猛威を増すインフルエンザですが、2019年のインフルエンザは例年より早く流行しました。
2019年の12月の中旬、冬休み迄残り一週間という所で、我が家にもインフルエンザウイルスがやってきました。
今回は予防接種が段取り不足で接種が間に合わず、一家全滅してしまいました。
今回のインフルエンザは、一家全員A型でしたが、それぞれの症状がありました。
中でも小学2年生の下の子の症状がとてもひどく、高熱はずっと続き、幻覚症状もあったりと、とても大変でした。
熱が下がってからの数日間も、子供も親も不安の毎日でした。
今回のこの色々な経験を、何かのお役に立てればと思い書き残しました。
熱と戦っている我が子に、私たち親が全力で取り組んだことの記録です。
(記憶より記録!!)
目次
はじめに
今回のインフルエンザは家族全員A型にかかりました。
上の子→下の子→私→主人の順で、解熱後すぐに移っていくバトン方式でした。
狭い我が家は、隔離できる部屋もなく、こうなることは想定されていました。
去年は、アルコールの除菌殺菌スプレーとマスク・手洗い・うがいで、上の子はかかってしまいましたが、他はかからずに済んだので、今年も逃げ切れると思ったのですが、油断しました・・・。
しかも、今回は過去最高に、高熱が長く続くインフルエンザのウイルスでした。
いつもと違う、子供のインフルエンザの症状に困惑した様子と、その時取った行動などを、もしもの為の参考までに書いています。
インフルエンザの症状発症
下の子が発熱したのは、上の子の熱が下がって翌日のことでした。
上の子は発熱から4日目で解熱しています。(イルビナ吸引×2本)
午前中は調子がよく、食欲もあり、クリスマスに向けて部屋の掃除も頑張っていたのですが、夕方を迎えるころにはすっかり38.0℃まで上がってしまいました。
発熱から、わずか3時間余りで高熱になってしまったので、インフルエンザが移ったと確信はしていました。
受診
発熱の当日は日曜日だったので受診は出来ず、また子供のかかりつけ医はインフルエンザの場合、発熱から8時間~12時間程度を経過していないと、インフルエンザ検査を行っていない病院でしたので、一晩待って月曜日の受診となりました。
院内も既に数名の小学生がインフルエンザと診断されていて、次々に別室に連れていかれていました。
私たちもすぐに順番が着て、物の数秒でインフルエンザの陽性反応が出ました。
イナビル×1を薬局で吸入し、そのまま帰宅となりました。
嘔吐
高熱で歩くのもやっとでした。
なので、かかりつけ医までは車で行きましたが、駐車場からは少し歩きます。
なので、抱えていくしかないのですが、抱えた拍子に腹部を圧迫してしまったようで、院内で嘔吐しました。
これが、引き金となってしまい、帰宅までに数回嘔吐してしまいました。
上の子も解熱までに数回嘔吐は有ったので、今回は嘔吐の症状があるインフルエンザだったかもしれません。
インフルエンザの症状は、罹るたびに毎回違う症状なので、
必ずある症状とは限らないです。
高熱による幻覚症状発症
幻覚症状が出たのは、発熱後5~6時間たった高熱に達したころです。
下の子は2年ぶりのインフルエンザで、熱が出る時は必ず高熱なのが特徴だったんですが、今回はいつもと様子が違いました。
それが幻覚症状です。
熱が39.4℃に達した時には、少し幻覚症状が出ていました。
「怖い怖い」といいながら激しく抱き着いてきて、泣きながら「廊下に出て」と騒ぎました。
言う通りに廊下に出て、少しクールダウンしながら落ち着かせ、深呼吸をさせました。
しばらくすると、落ち着きを取り戻して部屋に戻り、眠りにつくのですが、30分程でまた目を覚し、再び幻覚症状を発症20~30分で落ち着く・・・これを2~3時間ほど繰り返しました。
何回も、救急車を呼ぼうか?夜間診療に行こうか?どうしようか悩みました。
インフルエンザ脳症の症状もネットでいくつも確認しました。
インフルエンザ脳症の項目に、いくつか当てはまるものがあって、とても怖くて、どうしたらよいかわからなくなりました。
しかし、幻覚が落ち着く時もあって、怖いながらも様子を見ていました。
もし、次の幻覚症状で意識が戻らなかったらどうしよう・・・。
もしなにかあったらどうしよう・・・。
と、夜中中はとても不安で、何もしてあげれない事、そばに居ることしかできない事が、とても居た堪れず、とても長く感じた夜でした。
朝になると、高熱の苦しさはあるものの、幻覚症状は引いていました。
その為、いざかかりつけ医に受診した時に、嘔吐がひどくバタバタの受診だったこともあり、医師に幻覚症状が出ていることを伝
えることを忘れてしまいました。
本来は、受診時に伝えて、対処法や危険な場合など、聞いておけばよかったのですが、私もややパニックになっていたのだと思います。
今思えば、メモなどに残して、しっかり聞けるようにしておけばよかったと思っています。
親も必死で、バタバタと受診する中で、聞かなければならないことはしっかりメモしたり、携帯に残したりするとよいと切に感じました。
その夜に起こる壮絶な幻覚症状に備えて、先回りしておけばよかったと本当に思いました。
2日目の幻覚症状
昼は受診などもあり、帰宅後は薬も効いてきたようで、苦しいながらも、寝ることができていました。
水分も何とか少しずつ取れていて、回復に向かって順調だと思っていたのです。この時までは・・・。
夕方を過ぎ、病院の病院の診察時間も終わってしまった時刻から、再び幻覚症状が出始めました。
体温は40.0℃に達していました。
冷やしても冷やしても体温は上がるばかりで、時折ボーっとしている時間が長く感じたので、そんな時は声掛けをして目を覚ましました。
頭も痛くて、身体もだるいから話したくないことは分かっていました。
時折怒りながら「うるさい」とも、言われたりもしていました。
でも、怒るということは、意識がはっきりしているということで、安心していました。
時間が経つにつて、「怖い」と泣いたり、「何かに襲われている感じ」になったり、その中でも、時折、学校のことも思い出していたので、まだ正気に戻れる意識はあると感じていました。
しかし、30分おきに来る幻覚症状と、あまりにも辛そうな感覚がとても不安で、インフルエンザ脳症もふっとよぎったので、思い切って子供医療相談に連絡してみました。
私の地域は#8000でかかりましたが、関東の首都圏はまた違う番号での案内をしていました。
もし、わからない時は#8000でかかるそうですが、気になる方は、一度検索してみてもよいと思います。
「子供医療相談 ○○区(市)」で番号が確認できると思います。
まだ、意識があって、正気にも戻れる段階で、救急車を呼ぶ前に、迷った時は子供医療相談に聞いてみて下さいね!!
あくまでも、受診するか悩んだときの前の段階での相談です。
子供医療相談#8000では
今回、私が掛けた時間は、夜の19時過ぎてだったと思います。
病院の受診を悩んでいる間に、時間が過ぎてました。
もし緊急になった時でも、上の子も動ける時間だと思い、受診するか否かの相談のつもりでかけました。
ちなみに、子供医療相談#8000は19時から相談できるようになっています。
19時前で、かかりつけの病院が開いていれば、そちらに連絡するとよいと思います。
相談内容は、前からの幻覚症状とインフルエンザ脳症について伺いました。
とても丁寧に教えていただいたので、不安だった気持ちが少しだけ楽になりました。
相談内容
ここでは看護師さんとの実際のやり取りをそのまま書き出しています。
私「熱が高熱でずっと激しい幻覚症状があり心配です」
看護師さん「幻覚症状では自分に戻りますか」
私「戻ります」
看護師さん「戻った時は自分が分かっていますか?またお父さんやお母さんも認識できていますか?」
私「はい。名前も言えています。」
看護師さん「では今回は、熱せん妄(ねつせんもう)かもしれません。」
「熱せん妄は、高熱の時に起こることが多い症状で、高熱の脳はパニック状態になっていて、夢と現実が分からなくなったりします。また熱性けいれんもあるかもしれません。解熱時にも、パニック状態になって急に走り出したりすることありますので、解熱後もそばを離れないようにしてください。」
私「わかりました。」
看護師さん「もし、自分に戻らなかったり、名前が言えなかったり、けいれんが5分以上長く続いたときは、その時は病院に行って下さい」
ということで、相談を終えました。
今回、我が家の下の子は幸いにも高熱が4日で引きました。
ですが、4日間の高熱中3日間は幻覚症状で、1日は胃腸の調子も崩してしまい、ずっと飲まず食わずの状態でした。
この1日も、今思えば、本当は受診して点滴を打った方がよかったのかもしれません。
しかし、情けない話ですが、下の子が解熱した翌日から私がインフルエンザに罹り、高熱でとても動ける状態ではなく、下の子の看病と、上の子の食事の準備をすることがやっとでした。
でも、もし次の日も同じ症状が続いていたら、脱水も心配だったので、救急車を呼んでいたかもしれないです。
熱せん妄(ねつせんもう)
今回、子供医療相談を受けて初めて「熱せん妄」ということを聞きました。
ネット検索で、症状で検索した時に最も多く検索結果で表示さえたのは「インフルエンザ脳症」でした。
なので、不安しかなかったのです。
ですが、相談を受けて知った今回の「熱せん妄」も症状は「インフルエンザ脳症」の症状と似たものが多かったと思います。
違いは、一概には言えませんが、我が子の場合で言えば、「自分に戻れた」「我に返った」という違いかもしれません。
・見えないものが見える(お化けや怪獣など架空の世界のもの)
・何かにおびえる
・焦点が合わない
・泣き叫ぶ
・目を開けたままボーっとする
・身体が震える
・同じことを何回も繰り返し聞く
今回我が子に起こった症状です。
これらは、「インフルエンザ脳症」の症状にも書いてありました。
ですが、子供医療相談に相談した結果で言えば、「熱せん妄」ということになり、様子を見ながらの経過監査ということになり、今回は3日で症状が治まりました。
今回の症状で「自分に戻れる」「我に返る」ここが一番重要な所かもしれません。
終わりに
今回は、我が子に起きたインフルエンザの症状で、我が家で初めての経験の「熱せん妄」という幻覚の症状が現れる症状を書き残しました。
「我に戻る」「自分に戻る」ここの重要部分が、なかなかネット検索では無かったので今回残しましたが、全部がこの限りではありません。
意識が無かったり、不安な症状が続いたときは病院や医療相談に聞いて判断してもらい事が1番安心かと思いました。
早く回復に向かいますようお祈りしています・・・・。
お忙しい中、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。