今回は、お母ちゃんが産後1カ月でかかった、「虫垂炎」の症状と入院期間、入院費用と退院とその後のお話。
生後1カ月の赤ちゃんと入院するまでがとても大変っだった記録です。
全てお母ちゃんの実話です。
(記憶より記録です!!孫の代には色々変わっていてほしいこと・・・)
目次
虫垂炎の症状は
みぞおち辺りから、おへその上あたりの痛みや、胃のむかつきなどの症状から始まり、吐き気や食欲不振などの症状が4~6時間程度あった後に、右の腹部痛へと痛みが移動していくそうです。
そのまま炎症が進むと、発熱などの症状が現れ、お腹の張りやお腹全体の痛みが起こることも多いとありました。
痛み
私の「虫垂炎」の時の痛みの度合いを3段階で表してみました。
また、痛みの度合いは人それぞれで、感じ方も違いますので、参考程度に表記したものになります。
初期
胃やおへそ周りが痛みもあり、軽くお腹を壊したような痛みが2時間程度続きました。
しかし、トイレに行っても何もでないので、はじめのうちは、便秘かな?とも思っていました。
中期
同じ痛は続いていて、その痛みはだんだん下腹部に移動していました。
この時点で、私は産後1カ月ということもあり、子宮の戻りの痛みと勘違いしていました。
実は、2日前に産後の1カ月検診があり、その時も下腹部の痛みがあったので相談はしていましたが、先生も「子宮の戻りで痛みがあるのかもしれない」と言っていたので、そうなんだろうと思い続けていました。
末期
うずくまるような痛みがあり、その1時間後には歩けなくなるほどの痛みになっていました。
冷や汗・貧血?で意識朦朧で総合病院のエントランスで倒れ込みました。痛すぎて立つことも出来なくなってしまいました。
受診の決め手
病院に行こうと思ったのは、痛みが数時間継続していたことと、時間が増す毎に痛みも増していったからです。
しかし、私は産後1カ月ということもあったので、産後の身体の異常なのかもしれないと思い、最初は産科に連絡して症状を説明し、まずは産科での診察になりました。
産科での検査
自宅から10分の所に産科があったので、自力の運転で向かいました。
この時はまだ、自力歩行も出来ていたので運転も出来ましたが、産科で順番待ちしている間に痛みも増していて、呼ばれる頃には椅子に座りながらうずくまっていたと思います。
症状と経過の説明をした後に血液検査を行い、説明した症状と、検査結果の白血球の増加から、「虫垂炎の疑いが極めて高い」と言われ、「紹介状を書いたから総合病院に行きなさい」という展開でした。
この時点で「虫垂炎?!」と言う衝撃で、一瞬ではありますが、痛みが弱くなっていたように思います。
実際、自力で主人に連絡を取り、事情説明とお迎え要請ができてました。
総合病院へ
主人に産科まで迎えに来てもらい、総合病院に運んでもらいました。
途中、主人の職場に寄り今回の事情説明と、同時に車内で生後1カ月の赤ちゃんの授乳も行いました。
すでに痛みは末期に達していて、冷や汗が止まらないほどになっていました。(ちなみに入院前最後の授乳でした)
病院に到着して駐車場がわからなかったので、少し遠めの駐車場に止めて、徒歩でエントランスに向かいましたが、歩くのもやっとの痛みまで来ていました。
主人は赤ちゃんを抱っこしていたので、私を支えることができなかったので、私は肩をお借りして歩行していました。
エントランスを入ったところで、痛みの限界を超えてしまい、意識はありましたがその場に倒れ込んでしまっていました。
総合病院では、すでに先に受診した産科から連絡が入っていたので、救急外来の看護師さんが車椅子と共にやってきて、運んでくれました。
すぐに痛み止めの点滴と、同時進行でレントゲン検査・造影剤投与と検査が進んでいきました。
造影剤を投与されると、48時間は授乳できないと説明もありました。
(造影剤投与後の授乳開始までの時間は、現時点から7年前の情報です。現在は造影剤の種類で投与後の授乳開始時間が変わっているそうです。詳しくは入院先の病院でのご確認をお願いいたします。)
診断
診断結果は「虫垂炎」で間違いないと出ました。
それから医師と家族と今後の相談を行いました。
薬物治療か手術の選択
しかし私には
① 産まれたばかりの子供と2歳の子供もいたこと
② 産後の手伝いで来ていた母が、2.3日前に帰京したことで頼る当てがなかったこと
③ 主人の仕事に休みが取れなかったこと
④ 高額な医療費がかかること
が心配で即決は出来ませんでした。
話し合いの末、今回は手術を受けることに決まりました。
痛みが長く強かったことと、薬物療法を行っても、今後痛みが出ない保証はできないと言われて、主人も今なら2~3日間休みが取れると言っていましたので、今回の決断になりました。
また、この時点で、医師からは子供との入院も大丈夫だと聞いていましたので、手術の決断ができたのもあります。
入院期間の確認
入院期間は早くて5日程度だと入院前に言われていました。
術後の経過もありますが、様子を見て判断すると医師からの説明を受けました。
子供の待遇
産まれたばかりの子供がいましたので、術後の経過次第ではありますが、病室で子供を受け入れたいとお願いしました。
今回、私が産後1カ月しか経っていなかったこと、術後に授乳開始まで、母乳などのケアが必要だったこともあり、産科病棟に入院することになったのです。
しかし、医師が最初に大丈夫ですと言っていた子供の受け入れは少し問題になってしまいました。
私が入院をした総合病院では、産科病棟の母子同室入院許可が下りず、産科病棟の婦長さんが「ダメ」の一点張りで、手術への手続きが一旦白紙になりかけました。
婦長さんには「お父さんが頑張って」と言われていたそうです。
生後1カ月の赤ちゃんを保育園に預けることも出来ず、(申請に時間がかかったり、2歳児が通っていた保育園は生後6カ月からの受け入れしかなかった)
主人もお休み期間が決まっていたので、どうしても子供を病室で預かって宿泊することしか方法が無かったのですが、
理由を伝えても無理だと言われてしまいました。
病院にもよりますが、今回私たちが入院した病院は母子同室を認めていないということでした。
そこから年月がだいぶ経っていますので、世の中も病院も少し変わったとこもあると思います。
産科の個室になった理由
結果、費用は掛かりますが、産科病棟の個室が空いていて、個室なら母子同室が可能だと言われ、ルールも色々ありましたが、私たちは仕方なく個室での入院を決めました。
しかし、子供は一人迄しか宿泊ができないので、主人は仕事を調整しながら、2歳児の保育園への送迎をしたり、ご飯を作ったりと、突然ワンオペ(一人育児)をすることにもなりました。
(ワンオペの記事はこちらから↓↓↓↓)
初心者お父さんの為のワンオペ(一人育児)マニュアル
数時間のワンオペ(一人育児)経験はありましたが、数日は初めての主人。
大変だったけど、とても楽しい経験ができたと思い出の1ページにはなったようです。
(主人のワンオペ初体験記事はこちらから↓↓↓↓。)
我が家のお父ちゃんに突然訪れたワンオペ(一人育児)の奮闘記!!
入院期間
入院期間は、手術の内容と術後の経過次第ではありますが、最初の時点では5~7日間の予定で入院しました。
手術は腹腔鏡下手術で、おへそに2cmくらいの傷と、右のわき腹に2カ所1~2cm程度の傷が残ると言っていましたが、その後傷跡はすっかり消えてしまいました。
産科病棟でのメリットとデメリット
メリット
産科病棟では、産後のケアが受けられたことと、赤ちゃんが大好きな看護師さんたちばかりの病棟だったので、赤ちゃんが宿泊になってからは、常に誰かが子供のお世話しに病室に来てくれていました。
夜も乾燥している病室に、加湿器まで探して用意してくれました。
気づけば、婦長さんも赤ちゃんに会いたくて、時間を見てはこっそり会いに来てくれました。
ミルク用のお湯も、入院当初は「自力で」とのルールがありましたが、言えばしっかり用意してくれて、時にはミルクを作って持ってきてくれることもあり、子供には至れり尽くせりのベストな環境でした。
デメリット
個室の料金が高かったこと。
入院期間中の子供
2歳児は、入院中泣くことなどなく、しっかりと大好きなお父ちゃんとの時間を楽しんでいました。(鬼の居ぬ間にってやつですね)
食事の面でも気にはなっていましたが、小食な子でもありましたので、数日の我慢と思い、主人に何も言わずにお任せしていました。
また、日中保育園にも通っていたので、栄養のある食事は保育園の給食でも取れていると安心していました。
赤ちゃんは、宿泊できるまでの2日間、4時間置きのミルクと、お風呂を主人がしっかりこなしていました。
よく寝てくれるので、寝ている間に家事をこなすことが出来たそうです。
また4時間しっかり寝てくれるので、主人も一緒に、4時間睡眠をとることができていたと言います。
母子同室ができてからも、お風呂は病院では入れてあげれなかったので、早朝か夕方に1度主人が迎えに来て、自宅でお風呂に入った後、病院に戻ってくるサイクルをしていました。結構主人はハードでした。
予定より日早い退院
子供の事もあったので、回診の際は常に早い退院をお願いしていました。
さすがに術後の夜は傷口が痛みましたが、2日目から歩けるようになり、3日目夜には食事も完食できるほどに回復していました。
また、3日目の夜には、母子同室になったのですが、夜泣きもあったので、お腹は痛いけど、抱っこで夜泣きのお相手も出来るくらいになっていて、4日目の回診で翌日の退院許可をもらうことができました。
限度額適用認定証の申請
入院後の術後に、病院の事務員さんから限度額適用認定証の説明を受けました。
書類に色々書きまして、印鑑と保険証の確認が行われたのち、退院時の会計では高額な医療費の支払いを抑える事が出来ました。
退院
退院は5日目でした。
主人の仕事終了と2歳の保育園の退園時間に合わせて、夕方の退院になりました。
朝に退院すると、また費用が抑えられると思います。
お支払い
限度額適用認定証を利用して5日間の入院で11万円ほどかかりました。
主に食事とシーツ代と別途の個室利用費が加算されました。
個室が一番の原因です。
一般病棟であれば、もっと金額は低かったと思います。
産科から車回収
退院後すぐに産院に行き、産院へは退院報告と置きっぱなしにしていた自家用車のお詫びをしてから、運転して帰宅しました。
傷口がシートベルトにあったて痛みました。
人によりますが1週間は運転しない方が良いのかもしれません。
帰宅後は
帰宅後は、間髪入れずに育児タイムがまっていました。
今回、入院中に帰京した母に「虫垂炎で入院」のお知らせをしたら、3日後に戻ってきてくれました。
”飛行機の手配さえしてくれれば行きます”との事でしたので、今回も母のお言葉に甘えさせて頂き、早急に飛行機の手配を完了させ、退院日に1週間のお休みをもらって面会にきてくれました。
意外に産後の時より術後は動きに制限がかかり、うまく育児をこなすことができなかったので、母の再登場は本当に感謝でした。
それから1週間程で、身体も普通に動くようになっていきました。
最後に
親族に誰も「虫垂炎」の人がいなかったので、まさか自分に起きる病気とは思っていませんでした。
しかも産後1カ月でしたので、子宮の戻りや他の産後などの症状も考えられたので、診断や手術までに少し時間がかかりました。
切除して判明しましたが、「虫垂炎」はかなり肥大していて、いつ破裂してもおかしくないくらい、大きくなっていたそうです。
なかなか、病院への受診となると気持ちが進まないものですが、いつもと違うと感じた時は早め早めの受診がよいと思いました。
また、赤ちゃんとの入院にはまだまだ発展して欲しいことも沢山ありました。
共働きや頼る人がいない家族たちの育児への理解と支援が、もっと欲しいと切に感じました。
世の中にもっと早く、現代の育児スタイルの浸透を願うばかりです。
長文を読んで頂き誠にありがとうございました。